リメディアル教育
低学年のリメディアル教育(薬学につながる補完教育等)の強化
薬のエキスパートである薬剤師は、薬に関する幅広い知識を応用しながら、薬を安全に且つ適正、有効に使用することができるようその役割を果たさなくてはなりません。薬学部は、薬に関する高度な専門知識はもちろんですが、病気のこと、患者さんに寄り添い、思いやれる心を育成するための学習を日々積んでいきます。薬剤師は人の命に関わる職業ですので、正確な知識の修得も必要になります。薬学部では薬の構造や性質、その機能などを理解するため、有機化学、物理化学、機能形態、生化学等々を学びますが、これらの科目は、高校での化学、生物、物理等と密接に関連します。高校時代、これらの科目を苦手、不得意だった学生さんはできるだけ早く克服しておく必要があります。
薬学教育センターでは、学生の皆さんが特にこれらの薬学の基礎となる科目を無理なく低学年から学習できるプログラムと環境、体制を整えています。そしてさらに本学での学びに対するモチベーションUPのため、薬学の楽しさ、今学んでいる内容の重要性や専門科目や臨床現場とのつながりについて学内低学年向け講座「スッと楽になる」シリーズを企画して、学生が自由に学べる環境を整えています。
リメディアル教育(高校理科補習)
2021年度、薬学教育センターの設立と同時に、薬学教育センターでは1年生を対象とした学習や大学生活に関する意識調査を独自に行い、本学に入学してくる学生さんの「大学での学び」についての想いや考え、またニーズについて正確に把握することに努めながら、薬学6年間の学びをスムーズにまた充実したものにしてもらうための1つの取り組みとして、リメディアル教育を強化しています。調査結果より、基礎学力を十分に身につけ、大学の学びを楽しく、理解しながらスムーズについていける力を求めている学生が多いことから、薬学部での学習に行き詰まらないため、薬学につながる「高校生物」、「高校化学」、「高校物理」といった高等学校で履修・修得する基礎知識分野を徹底指導する講座を開講しています。この講座に参加した学生は、仮に高校時代に履修していない科目があっても出遅れる心配がなく薬学部における日々の学習をこなしていけるようサポートしています。
リメディアル教育 前期開講期間: 2022年4月26日~7月5日
「スッと楽になる」シリーズ講座
薬学の楽しさや、今学んでいる内容の重要性や専門科目や臨床現場とのつながりを理解してもらうことにより、学びに対するモチベーションを高めてもらえるよう、以下のような講座を実施しています。